2010年5月26日水曜日

FTP2010その4

夜が更けると元気になってくるのは、
東京でも小松でも変る事は無い。
酔った後の夜の空気が
「オマエはまだイケル!飲める!飲めっ!」
と僕らに訴えかけてくるわけである。

ホテルに荷物を置いて聖地を巡礼し、
さて、そろそろ戻って寝るかと
商店街を歩いていると僕らの琴線に触れる
薄明かりがみえる。
やや小汚い、否、良い雰囲気の中華料理店が
そのビルの2Fにあることはわかった。
怪しげな階段をのぼると
えっ??
ええっ???
ちょっと???
おおおっ???
奇跡
まさかこんな場所でとは思ったが、
やはり偽者であった。
偽者というか本物でもあった。

ココの味はハンパじゃなく美味かった。
紹介したいくらい美味いんだけど、
店の名前など覚えていないほど酔っていた。

おぼえているのは、
王様ラーメンを頼んだのに、
「時間が掛かって面倒だからっ!」
とのステキな理由で半ば強引にオジサンの希望で作った
モヤシラーメン。
相棒が頼んだチャーハン。
そして瓶ビールを注文したこと。

そしてぶっきらぼうでまるで愛想が無く、
店の全てを手際よく一人でこなす、
とてもステキな
愛すべきオジサンと出会えた事実。

夜も深まっていたが絶えることなくお客さんが
入ってくるこの店は人気店なのだろう。

場所も名前も定かでは無いけれど、
この店は「オジサンの店」として
僕らの記憶にずっと残ることだろう。
店の前を通りかかりさえすればきっとその雰囲気でわかる。
ここがあのオジサンの店だと・・・。
そんな気がする。

また行くからね、オジサン。
ご馳走様。

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